カジノ合法化に関する100の質問

日本で数少ないカジノ専門家、木曽崇によるオピニオンブログ

カテゴリ: 報告

昨日に引続き告知のみとなってしまいますが、以下の概要で今晩、津田大介氏の主催するニコ論壇に出演いたします。


津田大介×木曽崇
カジノ専門家は福島第一原発観光地化計画をどう見るのか?
2013/12/25(水)  開場:21:27 開演:21:30
http://live.nicovideo.jp/gate/lv163057964

津田大介も研究会メンバーとして関わっている「福島第一原発観光地化計画」。このプロジェクトに対してツイッターで「経済・産業的価値」視点が足りないのではないかと指摘したのが木曽崇氏だ。産業としての「福島第一原発観光地化計画」。そしてお台場に建設される計画が進行中のカジノと観光をめぐる状況についてお話を伺います。

・まとめ:木曽崇氏の福島第一原発観光地化計画の採算性に対する疑問
http://togetter.com/li/595181

・開沼博×東浩紀×津田大介「福島第一原発観光地化計画とは?」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv162427158

出演者 Profile
▼木曽 崇(きそ・たかし)
国際カジノ研究所 所長/エンタテインメントビジネス総合研究所 客員研究員。日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部首席卒業(カジノ経営学専攻)。 米国大手カジノ事業者での会計監査職を経て、帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社し、翌2005年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向。2011年に国際カジノ研究所を設立し所長へ就任。


ご興味のある方は、ぜひご覧下さい。

えー、今年の年末は比較的ゆるりと過ごせるかと思っていたのですが、やはり直前にバタバタとし始め、更新が滞っております。本日は簡単なご報告のみ。

週刊金融財政事情(2014年1月6日号)の「カジノの夜明け前」特集に、「統合型リゾートのビジネスモデル」を寄稿しております。詳細は以下のとおり。

「なぜ日本にカジノが必要なのか」
 民間活力を生かして「観光小国」打破の起爆剤に
  国際観光産業振興議員連盟幹事長 衆議院議員 岩屋毅

「統合型リゾートのビジネスモデル」
 カジノを中心とした複合産業態の全容
  国際カジノ研究所 所長 木曽崇

「IR推進法案の概要と検討すべき問題点」
 わが国初の「民営賭博」合法化案、主務大臣は決まっておらず
  三宅法律事務所 弁護士 渡邊雅之

独自編集
 日本各地のカジノ構想
 カジノ施設のファイナンス


ご興味のある方は、こちらのリンク先をどうぞ。

えっと、先週ラスベガスで開催されたエキスポ&国際会議、Global Gaming Expo 2013(G2E)にスピーカーとして参加してきました。G2Eは、毎年この時期にラスベガスで開催される世界最大のカジノ産業イベントであり、世界中の業界人が一同に会します。昨年は、本イベントのアジア支部であるG2E Asia 2012にお招きを頂いていたのですが、今年は本部開催の方へ。それもこれも、日本に対する世界的な関心が高まっている証左と言えましょうか。

私が担当したのは「Asian Outline: Growth, Legalization and Regulation(アジア外観: 成長、自由化、法制化)」と題されたセッションでして、米国カジノ運営大手のMGM社の上級副社長と、フィリピンの政府系カジノ運営企業PAGCOR社の社長の間に何故か私が座っているという非常にシュールな展開。まぁ、日本にはカジノ企業がないのだから、そこに研究者が座っているのも仕方がないっちゃぁ、仕方がないのですが。。

今年のG2Eカンファレンスの最もホットな話題をザックリと纏めるならば、技術&製造に関するテーマでは「インターネットゲーミング」、そして運営&開発に関するテーマでは「日本のカジノ合法化」。この2つの話題が完全にカンファレンス全体を席巻していたと言って良いでしょう。

インターネットゲーミングに関しては、今年の冒頭にニュージャージ州が包括的なオンラインゲーミングの合法化を行なった(これまでの合法州は、すべてゲーム種を制限していた)のもあって、相当大きな話題となっていました。グローバル市場の中で先行する欧州勢に対して、後発米国組がどのように対抗すべきか。はたまた、リアルとバーチャルのカジノ産業は、今後、どのように影響しあってゆくのかなど、相当熱い議論が行なわれていた状態。展示場の方でも、オンラインゲーミング系の展示スペースがかなり増えていました。

一方の日本の話題に関して: G2Eの国際会議は複数の部屋に分かれて様々なテーマのセッションが同時並行で進められるのですが、私が出演したセッションは用意された座席が全部埋まるという満員御礼状態。また、聴講させて頂いた他の方が担当するセッション内でも、しばしば日本のカジノ合法化に対して様々な言及が行なわれており、業界による関心の高さを感じた次第。あまり日本の状況が判っていらっしゃらない海外の業界アナリストによる分析を聞くのも、またオツなものでありまして、彼等としてもまさに五里夢中といったところか。目の前に私が聴講者として座っているのを知ってか、奥歯にモノが挟まったような話しぶりしか出来ていない人も居ましたが(笑

一方で、業界内に確実に存在していたのが、現在、ほうぼうから発信されている情報に対する信頼度への疑念です。特に2020年の東京オリンピック決定以降、日本語メディアのみならず海外メディアも「この秋にもカジノ合法化か!?」などという報道が繰り返されている他、私が国内では殆ど聞いた事がないような法制案を「政府が検討している」などと報じている業界メディアがある始末。私がどこに行っても開口一番に質問をされたのが「今度こそは本当なのか?」、「こういう報道があるのだが真実か?」というもので、それこそ私が担当したセッションの中で問われた最初の質問もコレでした。

私としては、寧ろ普段は「いい加減な観測情報を流すべきではない」と、国内で情報の発信元になっている方々を牽制し続けている人間なのですが、国際会議の場になればどうしても日本人を代表する立場になってしまうワケで、何故か私がいい加減な情報の流布に頭を下げなければならない状態。キッチリと謝罪を申し上げた上で、正しい情報をアップデートしておきました。

私がセッション内で喋った内容はすでに幾つかの業界メディアが報じていますが、以下の記事あたりが最もキッチリと拾っているでしょうか。繰り返しますが、このセッションは私だけではなくて他に登壇者が居たワケですが、なぜか私のコメントのみが切り出されて単独の記事として報じられる。日本がその位、注目されていたという事であります。(文中の「Japanese man "from" Vegas」っちゅう表現は、多少こそばゆい感じがするが。。)


GAMING ALERT: Gaming consultant advises “post-Olympics” casinos in Japan
http://www.macaudailytimes.com.mo/macau/47358-gaming-alert%3A-gaming-consultant-advises-%E2%80%9Cpost-olympics%E2%80%9D-casinos-in-japan.html


荻上チキ氏が編集長をつとめ、「アカデミック・ジャーナリズム」を旗印に運営がなされている論壇メディア「Synodos・シノドス」に風営法に関する寄稿を行ないました。


風営法にまつわる基礎知識Q&A
http://synodos.jp/authorcategory/kisotakashi

Q1. 風営法とは何ですか?

風営法とは、正式名称を「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」とする日本の法律です。

この法律は、「善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止する」ことを目的に、そこに規定される各業種の営業時間、営業区域、店舗の構造等を規制しています。…


今回は、現在我が国で巻き起こっている風営法改正論に関して、警察庁を含む様々な立場をなるべく中立にQ&A形式で解説しています。ご興味のある方は、ぜひご一読下さい。

Newsポストセブンが、大前研一氏によるカジノ導入論を掲載しています。大前氏は、あの世代の論客の中では未だキッチリとしたデータ等に基づいた理知的な論評をされる方であって、個人的には好きなのですが、カジノ論に関しては何とも怪しげな方向に進んでおります。


特区カジノの成功は中国の「上客」呼び込む計画が鍵と大前氏
http://www.news-postseven.com/archives/20130628_196131.html

…この国際戦略特区では、カジノを中心としたリゾート施設の設置も検討されている。しかし、シンガポールやマカオなど、アジアで成功しているカジノの利益の大半は(マネーロンダリングのために)VIPルームで高額な賭け金を投じる中国人ハイローラーだ。国際戦略特区にカジノをつくったとしても、“訳あり”の中国人たちを大量に受け入れ、好き放題にやらせることができるのか?

現に、伝統あるオーストラリアや韓国のカジノは、今や平場の客ばかりで儲からなくなって苦しんでいる。日本にマカオやシンガポールよりも中国の「上客」を呼び込む計画まであるのかどうかがカギとなる。


年間売上3兆円と、世界最大のカジノ集積地にまで成長したマカオですが、その背景に1999年のマカオ中国返還からの累計で約126兆円とも言われる中国本土からのマネーロンダリングが存在するというのは事実。これに関しては以前、私もブログ上で述べたことがあります (参考)。

ただ、これは国際的なマネーロンダリング対策のガイドラインを策定しているOECDに加盟していない中国ならではの特殊事情であって、OECD加盟国として強固なマネロン対策を講じている日本でそんな事が出来るはずもなければ、するべきでもない。隣の国がそれで儲かっているからなどという理由で、「“訳あり”の中国人たちを大量に受け入れ、好き放題にやらせる」ことが鍵であるなどという言説は、危険極まりない主張であるといえます。

もっと言えば、実は大前氏は以前別の記事においては「ダメ知事、ダメ市場が必ず言い出すカジノ導入」というタイトルで(おそらく橋下市長あたりに向けて)痛烈にカジノ構想批判をしていたわけで、カジノ導入に「賛成/反対」一体どちらの立場なのか?と問いたくなります。


2013年2月3日
大前研一のニュース時評 「ダメ知事、ダメ市長が必ず言い出すカジノ導入」 (ZAKZAK)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130203/dms1302030709000-n1.htm

…どちらにしろ、カジノは世界的には斜陽産業だ。ラスベガスもカジノではなく、コンベンションシティ(国際会議観光都市)として栄えている。ダメ知事、ダメ市長というのは、地道な経済浮揚の努力をしないで必ずカジノと言い出すものだが、日本の場合、警察や闇の勢力も含め、15兆円を超えるパチンコ利権のほうが圧倒的に強い。これが陽に陰に牽制してくるのでこの先、カジノの実現はかなり難しいと思う。


また、大前氏は「今や平場の客ばかりで儲からなくなって苦しんでいる」などと、韓国やオーストラリアなどを挙げて「マネロン対策の厳しい国」のカジノの苦境を伝えていますが、同氏が果たして各種産業統計をちゃんとご覧になった上での言説を述べているのか自体が非常に怪しいです。

例えば同氏が「今や平場の客ばかりで儲からなくなって苦しんでいる」などと評した韓国カジノですが、韓国カジノ業界は、少なくともここ数年は尖閣問題で日本に来なくなった中国人が大挙して押し寄せるようになっており、好景気状態が続いておる状況です。

韓国 外国人専用カジノ市場の推移(単位:KRW bn)
korea sales
出所:Korean Casino Association

また、もうひとつの「儲からなくなって苦しんでいる」国として紹介されているオーストラリアに関してはさらに酷い。実は、この4月に現千葉市の熊谷俊人市長と行なった以下の対談において、大前氏はオーストラリア・メルボルンのカジノを利用した都市開発手法を例に挙げながら「非常に面白いと思う」などと政策提案しているのですね。完全にコロコロと言説が翻っておる状態であって、とてもその2ヶ月前に「ダメ知事、ダメ市長が必ず言い出すカジノ導入」という痛烈批判を行なった同一人物の言(げん)とは思えません。


2013年4月27日
対談「大前研一と熊谷俊人 千葉市の未来を語り合う」 (熊谷俊人公式webサイト)
http://www.kumagai-chiba.jp/event/result/omae20130427

大前:
嘘でもいいから、二十年後の千葉の絵を白い紙の上でみんなに描いてもらうんです。これは、メルボルンのやったやり方です。メルボルンというのは、汚い港湾都市だった。それを、どういうふうにするかというのを描いて。みんな、そうなるとぐるっと回る道路がいるというので、リング道路というのを作りました。それから、このゾーンはこういうものを中心に、このゾーンはこういうものを中心にとやって、世界中からお金を募集しました。そのプランの通りやるなら、よその人にもやらせると言ったら、みんな表の人が来てやりました。第一のところはクラウンカジノと言って、カジノを作った。ですから、長期的な絵があると、明日は無理だけど徐々にそういう方向にいって、今ではちょうど20年ぐらい経って、そのようなものができあがり、そしてそれ以外の産業はもっと適当なところに移っていく。メルボルンは、みんなで絵を描いた。いろんな絵があったが、最終的に議会がそれを決めて、そこに向かって時間をかけていった。そうするとできるものだなあと。しかも自分たちの金でやらずに世界中から来てやってくれる。メルボルンの例は、私は非常に面白いと思います。


そもそも、私自身がこれまで何度も申し上げてきている通り、カジノ業界の歴史というのはマネロンを含め、このような反社会的な勢力との隔絶を進めてきた戦いの歴史であって、そのあたりの経緯を知らぬ方々に「訳あり”の中国人たちを大量に受け入れ、好き放題にやらせる」べき、などという論を軽々しく打って頂きたくはない。多くの先進諸国におけるカジノ産業では銀行や証券会社などと同様のマネーロンダリング監視制度の下でカジノが運営されているワケであって、日本におけるカジノ合法化論も、その様なブラックマネーと隔絶した形で、まっとうな海外富裕層の資金を如何に引き寄せられる体制を作るかという論議がなされるべきであります。

…という事で最後は告知となりますが7月22日(月)に、総理府(現・内閣府)の官僚出身であり、コロンビア大学法科大学院などへの留学を経て、現在は金融関連諸法およびマネーロンダリング・民事介入暴力対策などを専門とする弁護士として関連著書も多数ある渡邊雅之弁護士と共に、まさにこのあたりの諸外国の実態や制度設計などをテーマとしたセミナーを開催予定です。

このセミナーは本来、金融業界向けの専門性が非常に高い小規模セミナーでありますが、主催となる金融ファクシミリ新聞社によれば、その他の業界からのご参加も歓迎するとのこと。他では聴くことの出来ない貴重なセミナーの機会となると思いますので、特に各社のカジノ担当者の皆様は振るってご参加下さい。


第2180回 金融ファクシミリ新聞社セミナー
カジノ導入にあたっての論点整理
~日本にほけるカジノ導入のあるべき姿、考えられる法的・社会的問題点を考える~

【日時】
2013年7月22日(月) 13:30-14:30

【場所】
東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2F セミナールーム

【講師】
木曽 崇 (株)国際カジノ研究所 所長
渡邊 雅之 弁護士法人 三宅法律事務所 パートナー弁護士

【講演趣旨】
安倍政権では、現在、規制緩和や税制優遇措置を行う新たな「国家戦略特区」導入の方針を固め、カジノを含めた大型リゾートについても検討を進めています。すでに今通常国会では、議員立法として、カジノを含む複合観光施設の設置についての法案「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(カジノ法案)が提出されるなど、実現の日が近づいています。本講演では、日本においてカジノを合法化し導入するにあたって検討すべき法的・社会的問題について、カジノ研究者である木曽講師とマネー・ローンダリング対策やコンプライアンスの専門家である渡邉講師がわかり易く解説します。

【詳細情報およびお申し込み】
以下のリンク先よりダウンロード
http://www.kdrive.jp/file/id_2002738955183839.html

こんにちは木曽です。本日はご報告2を点。

1. 日経ビジネス電子版にてコラム連載が始まりました

先月より(5月31日更新)、日経ビジネス電子版にてコラム「マジメに考える『夜の経済成長戦略』」が始まりました。本コラムは、日経ビジネスさんのご要望によりカジノ合法化のみならず、一方で私がコミットしている風営法問題や都市機能の24時間化など「夜の産業」全般を扱ってゆきたいと思います。


日経ビジネス電子版
マジメに考える「夜の経済成長戦略」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130527/248708/


2. ラジオ番組に出演しました

これまた5月31日ですが、TBSラジオ「荻上チキのSession-22」に出演しました。実は当番組には、4月にも「公共交通の24時間化」をテーマとして電話ゲストという形で出演しておったのですが(経済評論家の佐藤信之氏と電話討論)、今回はスタジオのメインゲストとして。音楽ライターの磯部涼氏、秋元司衆議院議員と同番組のパーソナリティである荻上チキ氏らとともに「ここがヘンだよ風営法」というテーマにて、論議に参加させて頂きました。


TBSラジオ 荻上チキのSession-22
「ここがヘンだよ風営法」(直訴モード)
http://www.tbsradio.jp/ss954/2013/05/20130531.html


何やらバタバタと忙しくなり始めておりますが、私がバタバタし始めているという事は業界全体が前に動き始めたということ。是非、皆様にも期待を込めて見守って頂ければ幸いです。とりいそぎ本日はご報告のみ。

本日は皆様にご報告です。本日より、Yahoo!ニュース内で掲載される連載として「日本カジノ白書」というコンテンツを開始いたします。まだ、デザインも何も入っておらず非常にプレーンな状態ですが、以下がコンテンツのトップページ。


「木曽崇の日本カジノ白書」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takashikiso/


当ブログ「カジノ合法化に関する100の質問」は、完全に私個人のオピニオンを発信する場所としての色彩が強いですが、Yahoo!ニュース側のコンテンツは「webマガジン」的な将来展開を意識しながら、なるべく客観事実を積み上げる形で記事を書いていこうかと考えています。

またコンテンツとしての体裁が整うまでの暫くの間は、私が中心に執筆を行なってゆきますが、最終的にはカジノ候補地への取材記事や業界関係者に対するインタビューなどを中心に弊社社員に執筆を任せ、私は編集責任者という立場で全体の監修をして行く方向を考えています。…というか、本音をいえば最近、執筆メディアが多くなってしまっており、正直、本業を抱えながら私一人で全部を廻しきれません。

Yahoo!ニュース内のコラムは、Yahoo!Japanのトップページの「トピックス」とも連動しており、一般読者に対する「引き込み」力の非常に強いメディアです。このメディア力を活かし、どのようにカジノ合法化に資するものとして展開して行けるか。ちょっとずつ試行錯誤をして行きますので、今後とも応援の程をよろしくお願いいたします。

ちなみに更新情報は、こちらの「100の質問」でも告知いたしますので、ブログ側の読者の方々は引き続きコチラにアクセスして頂いていれば問題ありません。第一弾の記事は、「自民党『カジノ合法化への取り組み』を紐解く」です。まずは、軽く様子見の記事ですが、以下からアクセスをどうぞ。


自民党「カジノ合法化への取り組み」を紐解く
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takashikiso/20130522-00025123/

さてさて、バタバタと忙しく更新が後手後手に廻ってしまいましたが、いよいよカジノ合法化が政府の新成長戦略として本格的に検討される段取りとなりました。以下、産経ニュースからの転載。


カジノ合法化、新成長戦略に 超党派議連、秋に法案提出方針
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130425/plc13042509580007-n1.htm

政府が6月に策定する新成長戦略にカジノ合法化の検討を盛り込むことで調整していることが24日、分かった。また、カジノを中心とした統合型リゾート(IR)整備を目指す超党派の「国際観光産業振興議員連盟(IR議連、通称・カジノ議連)」は同日、国会内で第2次安倍晋三政権発足後初の総会を開催、カジノを合法とする法案を議員立法として秋の臨時国会に提出する方針を確認した。


政府は、カジノについて地域を限定した特区として認める方向で検討中だ。IRを推進すれば、観光資源の創出や雇用・税収の増加などが見込まれ、国際競争力強化につながるとしている。[...]


この報道が為された直後から、日本のカジノ関連銘柄で爆上げの連日ストップ高が続いておりまして、ニンマリとしている人もおるでしょう。ちなみに私は株はやらない事にしていますので、全く恩恵を受けてはおりません。

一方、カジノ関連銘柄に挙げられてしまった(?)企業側は、株主総会が近いこともあり、さすがに合法化後の事業展開に言及しないわけにもいかないという事で、各社が慌てて準備を始めておるところ。弊社にも資料提供をしてくれなどの問い合わせもあり、そういう意味では間接的に私も利を得ておるのかなぁ…と感じつつ、一方で私の目から見てどう考えてもカジノで大きな商売ネタがあるとは思えない企業が銘柄指定されて爆上げ進行中でもあり、一体、総会でどんな説明するんだろう?とドキドキしながら行く末を見守っておる状況です。どうする、オーイズミ。

そのように業界の内外が何やら騒がしい中で、来月シンポジウムに出演することが決定した模様です。


日本PFI・PPP協会 第9回「IR(カジノを含む統合型リゾート)発案部会」
http://www.pfikyokai.or.jp/outline/ol-dep/ir2013/ir2013.html

開催日時:
 平成25年5月29日(水) 14:30 ~17:30

出演:
 衆議院議員・自由民主党 岩屋 毅 (IR議連幹事長)
 日本政府観光局(JNTO)  理事 福本 啓二
 株式会社国際カジノ研究所  所長 木曽 崇 

開催場所: 
 TKP赤坂ツインタワーカンファレンスセンター 9階 ホール9A
 (詳細は上記リンク先から) 


IR議連幹事長の岩屋議員は、冒頭でご紹介した産経ニュースが報じたIR議連の総会後、はじめてのカジノに関する公的舞台への登場となるのではないでしょうかね。また、日本政府観光局が、カジノ合法化に言及するのも今回が初めてですね。色々と見所の多いシンポジウムになると思います。

私は私で二人のビッグネームに挟まれて、末席を汚す事にならぬよう頑張りますので、ご興味のある方は奮ってご参加ください。

以下、お知らせです。

第13回「勉強会&懇親会」のお知らせ

さて、毎度のお知らせですが、定例となりました勉強会を下記のとおり開催いたします。毎月第三月曜日に開催をしてきた本セミナーですが、12月の第三月曜日は「年の瀬」の皆様が多忙な時期と重なってしまうため、お休みとさせて頂く予定です。という事で、今回の11月15日のセミナーをもって今年最後の開催とさせて頂きます。忘年会も兼ねて、皆様ふるってご参加下さい。

【日時】2010年11月15日(月) 19時~21時30分
【場所】東京都新宿区市谷仲之町4-39
    市ヶ谷健保会館会議室 2階D室
【交通】都営新宿線曙橋駅下車徒歩6分
都営大江戸線牛込柳町駅下車徒歩8分
(牛込柳町駅東口より外苑東通りに出てください)
地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅下車徒歩15分
http://www.its-kenpo.or.jp/restaurant/itigaya_kaigisitu/map.html
【内容】勉強会:19:00~20:00
懇親会:20:00~21:30
   (懇親会の会場は同施設内のイタリア料理「アル・ファーロ」で行います)
【参加費】無料
   (懇親会の食事&飲物代のみ負担して頂きます。お1人様5,500円)
【その他】勉強会のみ、もしくは懇親会のみのご参加も歓迎です。

参加希望の方は、kiso@eb-i.jpまでお名前と参加人数をお知らせ下さい。満席になり次第、締切りとさせて頂きますので早めのお申込をお待ちしております。

木曽です。

昨日は毎月恒例の弊社主催の無料カジノセミナーでした。受講者の皆様、毎度のご参加を賜りまして有難う御座いました。

昨日は「ロシア:カジノ法制の失敗から学ぶ」と題しまして、世界でも数少ないカジノ法制の失敗例・2006年ロシアの賭博法を教材に、我々がそこから学ばなければならない事について解説いたしました。例によってセミナーの詳細はここでは語りませんが、昨日利用したディスカッションペーパーを以下に公開しますので、ご興味のある方はお読み下さい。

ロシア:カジノ法制の失敗から学ぶ
http://www.casinonews.jp/Seminor/russia_casino.pdf



実は、今週&来週と5本のセミナー講師および2本の原稿〆切りを抱えており、また俄かに忙しくなってきております。しばらくの間軽めのブログ更新が続くと思いますが、暖かく見守って頂ければ幸いです。

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